大分県立中津北高等学校1年

第二次世界大戦の特徴と性格

使用したICT機器

[機器]
タブレットプロジェクタ

[教師が使用したツール]
学習支援ソフト
[生徒が使用したツール]
学習支援ソフト

学校・学年

大分県立中津北高等学校 1年

教科

地理歴史

授業の内容

課題a「第二次世界大戦は、第一次世界大戦と比べるとどのような特徴と性格があったのだろうか」では、犠牲者の数や各国が対立した原因を資料から読み取り、それらを第一次世界大戦の場合と比較することで第二次世界大戦の特徴を理解する。第二次世界大戦は第一次世界大戦よりも犠牲者が多く戦線が広範囲に及んだことをふまえて、その要因となった第二次世界大戦の性格(ここでは民主主義対ファシズムや、民族解放戦争としての性格など第二次世界大戦の複合的性格を扱う)を表現する。
課題b「あなたは、第一次世界大戦の特徴や、第一次世界大戦後の社会の変化が、第二次世界大戦の複合的な性格とどのようにつながっていると考えるか」では第一次世界大戦終結から第二次世界大戦に至る経緯から、ヴェルサイユ体制や世界恐慌に内在した課題を再認識することで、第二次世界大戦の性格が表面化するまでの時間的つながりを生徒個人が評価する。

ICT活用のポイント
(工夫したところ、苦労したところ 、成果、課題)

1時間の振り返りや単元のまとめでは記述する文字数が多くなり画面上に記述できる文章には限界もある。生徒が学習を振り返る際は紙で記録を残した方が都合が良い場合もあるため、「端末と紙の共存」は工夫が必要であると考える。現在は、紙のプリントに記述したまとめは生徒個人が端末のカメラ(スキャナ)機能で撮影し、端末上のスライド最終ページに貼り付けることで、教員への提出と管理ができている。生徒からは「端末上より紙に書いた方が理解しやすい」、教員からは「端末に書く文章は短く簡潔なものになりやすい」という声があがっており今後の課題だと考えている。
「MetaMoji ClassRoom」では毎時間のスライドデータが蓄積されることによって端末上の容量を圧迫してしまうことがあった。これは、一旦「MetaMoji ClassRoom」をログアウトし、再ログインすることで改善されるのでお困りの際は試してもらいたい。

実践を終えての感想

歴史総合では多くの資料が生徒に提示され、それらについての読み取りや考えをまとめることが求められる。生徒用端末を使うことで、従来の紙や電子黒板への投影と比較するとより多く・より見やすい(カラー・ズームなど)資料提示ができるようになった。スライドの1ページを「資料+問い+書き込み欄」を基本の形とし、1つの作業が1ページでできるようにしている。教師用のモニター機能を使えば生徒の解答を全体で共有し、簡易的ではあるが理解度を確認しながら授業を進めることもできる。生徒が書くことによって自分の考えを発信できるようになったので、発言のみの場合よりも多くの意見が出るようになったと感じている。
現在は生徒から全体(教師)に向けた発信にとどまっているため、今後は生徒同士が双方向で考えを共有できるような場面づくりをしたい。

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