大分県立別府支援学校石垣原校小学部1年

いろいろなもの(動物、身の回りの物)に関心を持つための指導

使用したICT機器

[機器]
タブレット

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト

学校・学年

特別支援学校
大分県立別府支援学校石垣原校 1年

教科

国語

障がいの状況

・病弱、知的、肢体不自由の重複障がい
・胡坐座位。腕は肘に支えがあれば動かせる
・簡単なやり取りは理解。発音は不明瞭
・着替えや排泄は介助が必要
・食事はペースト状のものを自分で食べる

子どもを取り巻く状況

・5歳で入所。日中はベッドで1人絵本を見たり、おもちゃで遊んだりしている
・9月から登校できるようになり、担任以外の教師や児童生徒と関われるようになった
・コロナ感染対策のため、教師は常にマスクを着用している

子どもの困り(本人の困り)

・表出言語はあるが、発音が不明瞭で伝わりにくい
・生活経験が限られていたために、知っている言葉が少ない
・指導者が常にマスクをしているために、口の動きを見ることができない

解決の方策・手立て

・興味関心を広げるための教材の選択
・自分で操作できる装置の工夫
・言葉の獲得に向けた指導計画ステップの工夫

実践の様子

・腕の筋力が弱く物を持ったり動かしたりするのは難しいがタブレットの操作は本児の小さな指の力でも可能なため、アプリを活用したタブレット操作の活動を取り入れて、国語科の中で言葉の学習を行った。
・授業で扱う言葉は、日頃、使ったり、見たりしている物を取り上げた。
例:持ち物(らんどせる、えぷろん)、授楽器(すず、てっきん、ぴあの)
  学校の場所(としょかん、しょくいんしつ、ほけんしつなど)
・Keynoteを活用して、画面をタッチすると、物の写真、音声、文字(ひらがな)が連動して視聴できる教材を作成し、名前を繰り返し聞いて覚えた。
・1学期からKeynoteを使った学習を行っているので、教材の操作はすぐに覚えて、音声を聞いた後、同じような言葉を発するようになった。
・次に、コロナ感染対策のために、担任は常時マスクを着用していて直接口を見せることができないので、言葉を発する場面を録画して、アプリの教材に取り入れ、口の動き(口形)も学べるようにした。
・教師が言葉を発する動画をよく見ていて、口を大きく開けたり、横に広げたり、口の動きに注意して言葉を発する様子が見られるようになった。
・授業以外の場面で、物の名前を尋ねると正しく答えたり、以前に比べると聞き取りやすい発音で答えることができるようになり、学習の定着が感じられた。

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