大分県立別府支援学校中学部3年

積極的に生徒会活動に取り組むための指導

使用したICT機器

[機器]
タブレットモニター

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト

学校・学年

特別支援学校
大分県立別府支援学校 3年

教科

特別活動

詳細

・中学校に準ずる教育課程で、ほぼ学年に応じた内容を学習している。
・書く活動には消極的である。
・障がい特性から、見やすい字を書くことができない。
・生徒会活動の書記の仕事では、筆記が追いつかない。

子どもの困り

・障がい特性により、手指が癒着していて筆記具を持つことができない。装具に筆記具に付けて筆記を行っている。
・両上肢機能障がいもあるため、書字は読みにくく、疲れやすい。
・体調不良のときは、書く活動ができず、代筆を頼んでいる。
・積極的には書かない。

解決の方策・手立て

・手指の巧緻性を補い、思った通りに入力できるアプリ等を使用する。学部集会などの人が多く見る場面では、それらを活用する。
・メモやスピーチ原稿も同様にiPadに入力する。
・書くことに抵抗感を無くし、自己肯定感を上げ、活動への積極的参加を促す。

実践の様子

・生徒会で書記の仕事をするとき、学部集会用の月行事を事前に作って、テレビ写しながら発表した。また、めあて決めのときは、みんなの意見を聞きながら入力していき、その場で今月の新しいめあてを発表することができた。その後はプリントアウトし、掲示した。
・学部で行うクイズや行事のプログラム作りでは、画像を添付したり、アニメーションをつけたりして、効果的に工夫して作成する姿が見られた。アプリの機能を覚えることが早く、本人も活用ができてうれしそうだった。
・最初は自分のタッチペンを使っていたが、徐々に自分の手先を器用に使って入力し、早くなった。家でもタイピングの練習をしているそうだ。
・生徒会の任期が修了した後は、発表する原稿を書いたり、ポスター用の画像集めなどを積極的にKeynoteを使用して、取り組む姿が見られた。
・iPadだけでなく、PCにも興味をもち始めた。

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