大分県立大分支援学校小学部5年
興味・関心をもって主体的に音楽づくりに取り組むための指導
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使用したICT機器
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[機器]
タブレット
[教師が使用したツール]
デジタルソフト [生徒が使用したツール]
デジタルソフト
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学校・学年
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特別支援学校
大分県立大分支援学校 5年
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教科
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音楽自立活動
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障がいの状況
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・知的障がいと自閉スペクトラム症を併せ有している。
・「楽しそう」と感じたことに対しては、自分から積極的に取り組んだり、工夫して取り組んだりすることができるが、「難しい」と感じたことに対しては、積極的に取り組むことが難しく、取り組み方が雑になることが多い。
・ルールを理解していても、ルールを守ることが難しい場合がある。
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子どもを取り巻く状況
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・学年の児童が24名在籍しており、大きな集団である。
・学校の備品としての楽器の数には限りがあり、楽器の種類によっては一つしかないものもある。
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子どもの困り(本人の困り)
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・自分で楽譜をつくるなどして音楽づくりを行うことが難しい。
・事前アンケートでは、音楽づくりに対して「難しそう」という回答をしていた。
・「順番を守る」などのルールを守ることが難しい場合がある。自分の順番ではなくても、他の児童が使用している楽器を何も言わずに取って、使用してしまうことがある。
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解決の方策・手立て
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・画面上をタップすると色が変わり、木琴などの音が鳴る「ソングメーカー」というネット上のアプリで旋律部分をつくる。
・「paintone」アプリを活用し、教師が事前に録音機能を使ってその楽器の音を録音し、打楽器の写真をタップすると録音した音が鳴るようにしておく。児童は打楽器の写真をスライドさせて並べ、順番にタップすることで音楽をつくる。
・「ソングメーカー」アプリと「paintone」アプリでつくった二つの音楽を組み合わせて、虫をテーマにした音楽づくりを行う。
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実践の様子
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本児は、「楽しい」と感じたことに関しては、興味・関心をもって自分から進んで取り組むことができ、自分で考えて工夫する姿が見られる。しかし、「難しい」と感じたことに関しては、取り組み方が雑になってしまうことが多い。また、ルールを理解していたとしても、自分がしたいと感じたことに対しては順番を待つなどのルールを守ることが難しくなってしまい、他の児童が楽器を使用して自分が待つ状況になると、自分の順番ではなくても何も言わずに楽器を取って、使用してしまい、トラブルにつながることがあった。
そこで、④の通り、音楽の音楽づくりの学習において、「ソングメーカー」アプリや「paintone」アプリを活用し、好きな音を選んで音楽をつくることができるようにした。
画面や写真をタップすることで音が鳴るという単純な仕組みにより、「難しい」と感じることなく、積極的に音を鳴らすことができた。「ソングメーカー」アプリでは、絵を描きながら音を奏でるなど、工夫して音楽をつくろうとする様子も見られ、関心をもって音楽づくりの学習に取り組むことができた。また、「ソングメーカー」アプリでは、画面をタップすることで色楽譜のようなものをつくり、主旋律をつくることができた。
「paintone」アプリでは、教師がガイドラインとして音の鳴らない丸を並べて、その上に楽器の写真をスライドさせるようにしたことで、簡単な楽譜をつくって、順番にタップして演奏することができた。さらに、順番を待つことなく、一人一台のiPadを使って音楽をつくって演奏したことで、楽器不足の課題を解消し、他児とのトラブルなく音楽づくりの授業に参加することができた。さらに、学習後に実施した事後アンケートでは、音楽づくりは「簡単だった」や「またしたい」と回答し、次の学習に対する興味も見られた。
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