大分県立盲学校高等部1年2年3年

少人数教科教育における「わかる」「つたえる」「つながる」ための指導

使用したICT機器

[機器]
タブレット

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]

学校・学年

特別支援学校
大分県立盲学校 1年 2年 3年

教科

授業家庭学習

詳細

・高等学校に準ずる教育課程で、視覚補助具、コンピュータ等の情報機器、触察教材、拡大教材及び音声教材等各を組み合わせて、学年に応じた内容を学習している。しかし、学習した内容が考査対策のみの短期記憶にとどまり、科学的なものの見方、考え方、学び方の定着には、より多角的なアプローチが必要がある。
・1クラス1名のため、教科指導において「他生徒との協働」「学びあい」の機会がない。「つたえる」「つながる」機会が少なく、自分の思考や解法を客観的に捉える力、相手に正確に伝える力が育ちにくい。

子どもの困り

・音声で学習した理論、思考方法のインプットとその直後のアウトプットは得意であるが、時間がたった後のアウトプットは正確さが欠ける。
・うまくいかなくても今までの学び方を優先し、試行錯誤できない。新しい学び方を取り入れることが困難である。
・自分の意見を相手に伝えるとき、求められた内容とのずれ、正確さに欠ける点がある。

解決の方策・手立て

・音声で学習した理論や思考方法をイメージし、そのイメージを言葉としてまとめるという、得意な方法による学習内容の再構築を行うことで、より意欲的に学習に向かう態度を育成する。
・自分に合った学び方、伝え方をさぐることに称賛の言葉かけを行いつつ、より効率良く、深く学ぶための基礎を作る。

実践の様子

以下のような学習サイクルを設定し、授業で振り返り活動を実施した。①~③までは学習直後のアウトプットとして授業時間内に生徒自身が行う活動とした。あらかじめ教員がPower Automateにより、③の内容がMicrosoft Teamsに自動投稿され、同時にリスト化されるようにした。
①授業を受ける。
②授業の終わりに、授業内容を口頭で振り返る。
③口頭で振り返った内容を、Microsoft Formsに入力し送信する。
④③の送信内容を生徒自身が確認し、訂正や加筆が必要か考える。必要な場合は自動投稿された解答の投稿欄に訂正や加筆を入力する。

今後は、①〜④の活動が定着したら、リストをMetaMoJi ClassRoomの共有ボックスで公開し、知識の定着をねらいとした、時間をおいての自分の学びの振り返り、他の生徒の学びを知る機会を設定する。

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