大分県立情報科学高等学校3年

第1章 製図の基本「製図」(「正投影図」、「立体図の表し方」)

使用したICT機器

[機器]
タブレットプロジェクタ

[教師が使用したツール]
デジタルソフト
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト

学校・学年

高等学校
大分県立情報科学高等学校 3年

教科

製図

授業の内容

本校は1学年が工業系(情報電子科)2クラス、商業系(情報管理科、情報経営科)2クラスを有する専門高校である。2科併設の特徴を活かして、現3年生の選択科目は工業科には商業系科目、商業科には工業系科目を開設し、生徒の幅の広い興味・関心に応えるような教育課程となっている。今回は商業系の生徒が選択する「製図」である。商業系2クラスで16名(商業系生徒79名の20%)が選択しており、クラスごと10名と6名に分かれて授業を行っている。「製図」を選択した理由は「進路を考えて工業の知識を少しでも身に付けたかった。」から「商業とはちがう科目を選択したかった。」と様々であるが、授業者としては、少しでも製図の理解を深め、商業科目とはまた違った図面を描くことの魅力を伝えたいと考えている。

ICT活用のポイント
(工夫したところ、苦労したところ 、成果、課題)

プロジェクタに加えて、5月中旬からMetamojiを使用できるようになり、さらに「製図」という「図形」を扱う科目には便利なアプリとなっている。課題を出したり、説明時も生徒の手元で図面の細かい箇所の確認ができるなど便利である。また立体図の補足として「展開図」を教えているとき、Metamoji内の手書き(描画)機能をコンパスの機能として活用できることを生徒が見つけるなど、主体性をもって授業に臨む姿が見える生徒もでてきた。製図のような「文字」ではなく「形」を扱う科目はICTは非常に高い親和性を持っているといえる。

実践を終えての感想

生徒6名のクラスを担当している。工業系の生徒であれば、少なからず製図の興味もあるだろうとのスタンスで授業を進めていくのであるが、商業系の生徒ということもあって製図に対する理解力は全く未知であった。また今後CADを行うことを想定してパソコン室で行っていたが、実は言語活動がしにくく、また自分が工業の先生ということもあってか、緊張から全員おとなしく、コミュニケーションがとれずそのせいか理解も進まなかったようである。そこで通常の教室に変え、3次元の正確な図を瞬時に投影できるICT機器を積極的に使用することにより、隣との距離も近くなり、お互いに教えあったりして理解が深まってきたと感じる。この単元に関しては、工業校長協会主催の検定試験などもあるが全員がチャレンジしたいと意欲が出ている。

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