大分県立南石垣支援学校中学部

バスを自分で利用できるように主体的に学習に取り組むための指導

使用したICT機器

[機器]
タブレット

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト録画装置

学校・学年

特別支援学校
大分県立南石垣支援学校

教科

生活単元学習

指導の形態

生活単元学習

詳細

・これまで、公共交通機関を一人で利用したことがない。
・小学校4年生程度の学習内容(計算、漢字、文章)が理解できる。
・見通しが持てれば取り組めるが、初めてのことに抵抗を示す。
・自分の愛着感情が満たされず、不安な気持ちが怒りに変わることが多く、気分にむらがあり、学習に集中して取り組めないことがある。
・指示や指導の内容を覚えていないことがある。

子どもの困り

・自己肯定感が低く、少しでも難しそうと感じると「むり~」と言って逃げてしまう。
・周囲の環境、その時々の自分と他者の関係性など色々なことが気になって、学習に集中できないことがある。
・視覚支援のない口頭での指示や指導は、時間が経つと忘れてしまうことが多い。

解決の方策・手立て

・学習を動画に残しておくことで、自分が忘れてしまった曖昧なことも振り返ることができるようにする。
・事前に何度も練習し、動画で振り返りをすることで、できていること、次回がんばることを明確にする。
・毎回振り返りシートを記入することで、できていることが実感でき、自信がもてるようにする。

実践の様子

・校内の模擬バスでは、iPadを2か所に設置し、「乗車から着席」、「支払いと降車」の2種類の動画を撮影した。その2種類の動画を乗車した生徒(3名ずつ)のiPadにAirdropで送信した。

・自分の乗車が終わると動画を受け取り、早送りしたり戻ったりしながら振り返りを行っていた。めあてに迫るところは何度も繰り返し観て自分の動きを確認していた。

・校外学習当日も、バス会社に許可を取り、本物のバスで動画撮影をした。「事前に模擬バスで十分練習していたこと」、「動画を撮られること」に慣れていたので、落ち着いて行動することができた。

・また、Keynoteで作った運賃表を使って運賃を読み取る練習も合わせて行っていたため、落ち着いて行動することができた。

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