大分県立聾学校中学部1年3年

より実物に近い色彩や細部描写に着目して絵画の特徴を捉える鑑賞の指導

使用したICT機器

[機器]
タブレット

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]

学校・学年

特別支援学校
大分県立聾学校 1年 3年

教科

美術

現在の状況

・絵画を鑑賞する学習では、印刷したものやプロジェクターで提示したものを見て、プリントに記入していた。その場合、色味が異なったり、解像度が低く細部やタッチが粗くなったりすることが多い。また、プロジェクターで提示されたものを見て感想をプリントに記入する際には、どの部分のことか書き表すことが難しい場面が見られた。
・感想を記入したプリントを回収して、書画カメラで映し共有をしていたが、色味や質感が実際と異なり、生徒が感じたことを共有することが難しい。
・生徒たちは、他の教科において、iPadを使用して情報を検索したり、自分の考えたことをまとめて記入することができる。一部の生徒はキーボード入力にまだ不慣れで、誤変換が多かったり時間を要すこともある。

より便利な生活の想定

・iPadを活用し、画像データを共有することで、全て言葉で書き表さずとも感想や意見を伝えやすくなる。
・画像データであれば、より本物に近い色味やタッチを確認できたり、細部を拡大して見たりすることができる。
・ApplePencilを使うことで、気に入った部分や気づいた部分に印がつけやすく、手書き入力することでキーボード入力が苦手な生徒も躊躇することなくより直感的に感想等を表すことができる。

実践の様子

・一人一台のiPadを使い、Microsoft Teams、Microsoft OneNoteで各生徒に共有された絵画の画像データーを見て鑑賞するようにした。これまでのプリントやプロジェクター投影よりも、本物に忠実な色味やタッチを見て感じることができるようになった。また、拡大表示することで細部をじっくりと観察することができ、新たな気づきや発見につながった。
・ApplePencilを用いることで、該当箇所にすぐに○印を付けたり、手書きに入力で感じたことを表すことで、生徒が直感的な感想を残すことができるようになった。
・教師は、Microsoft Teamsをとおして各生徒の取組状況が把握できるため、共有したい感想等を選択することが容易になり、すぐにプロジェクターで投影し生徒全員で見合うことができるようになった、すぐに提示することで、それぞれの気づきや感じたことが鮮明な内に共有できるため、さらなる気づきや共感につながり鑑賞を深めることができた。また、生徒たちの絵画鑑賞への興味関心や意欲が高まったと感じている。

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