大分県立南石垣支援学校高等部2年
三角形の特徴を踏まえながら作図するための指導
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使用したICT機器
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[機器]
[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
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学校・学年
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特別支援学校
大分県立南石垣支援学校 2年
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教科
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数学
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詳細
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・コンパスの開いている幅を維持することが難しい
・定規の目盛りを確認し、抑えながら線を引くことが難しい
・チック症があり手に持っているものを顔に近づけることがある生徒がいる
・消しゴムできれいに消すことが難しい生徒や、消しゴムの消す感覚が好きで話に集中できずに消し続ける生徒がいる
・線が歪んでいない三角形が「きれいな三角形」だという意識があるため線が歪むと達成感が少ない
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子どもの困り
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・定規を使用しても線が歪んでしまう
・同じ長さの線を引こうとしても長さが揃わない
・線がきれいに引けないと納得するまで描き続ける
・消しゴムの消え残りが気になる
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解決の方策・手立て
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・三角形の特徴を抑えていればフリーハンドでも作図ができたと考える
・「メモ」ではフリーハンドの図を正確な図に変換する機能があり、正三角形や二等辺三角形、その他の図にも対応している
・「メモ」内の定規が使用できる生徒はより正確に作図を行う
「メモ」の消しゴムには「オブジェクトを消去」があり、消したい線の一部に触れれば全体を消去することができる
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実践の様子
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・高等部2年4名の数学の授業で実践を行った
・定規を使用することが難しい生徒はフリーハンドで三角形を書いた
・初めに復習で正三角形を二等辺三角形の特徴について確認をしたため、多少の辺の長さの違いはあったが、それぞれの特徴を踏まえて作図をすることができた
・定規を使用することができる生徒については、実際の定規で長さを確認しながらiPadに作図を行った
・角度を理解できる生徒には「正三角形の角度は60°になる」「二等辺三角形 は底辺が作る両角は同じになる」ということを折り紙を使って確認し、T2と「メモ」における定規の使い方を確認しながら作図をすることができた
・これまで紙面で作図していた時には線の歪みがあったが、iPad上で直線に変換されたことで生徒自身が「きれい!」「できた!」と達成感を得ながら作図をする姿が見られた
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