大分県立別府支援学校鶴見校高等部2年

SNSを活用して家族とつながるための指導

使用したICT機器

[機器]
タブレットカメラ

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト静止画

学校・学年

特別支援学校
大分県立別府支援学校鶴見校 2年

教科

自立活動

指導の形態

生活単元学習、自立活動

障がいの状況

・全介助。電動車椅子で移動はできる。
・文字の読み書きは困難である。
・右手に麻痺があるため、左手で操作するが誤操作が多い。
・発語は不明瞭であり、意思が伝わらずにあきらめたり怒り出したりすることがある。

子どもを取り巻く状況

・小3から現在の施設で生活しており、家族との面会の機会は少ない。
・家族に会いたいという思いが強い。

子どもの困り(本人の困り)

・家族と接点を持つ機会が少ない。
・卒業後も家族との同居は難しく、別の施設に入所しなければならない。
・家族に会いたい、話したい。            
・言葉では上手く伝わらない。

解決の方策・手立て

・iPadとSNSを活用して遠隔地であっても画像や絵文字を使用して家族と触れ合う機会を持てるようにする。
・できるだけ一人でできる環境整備や工夫をしていくが、どうしても一人でできないものは「依頼カード」を作成して支援者に依頼できるようにする。
・相手が常に出ることができるとは限らないことや、アカウントが取得しやすいようにSkypeのメッセージ機能を使用した。
・iPadで写真を撮影する際に誤作動をしにくいように、アクセシビリティ機能で外部スイッチでシャッターを切ることができる方法も試した。

実践の様子

・支援者に車椅子にアームバーやiPadなど撮影に必要な取り付けてもらい、アクセシビリティー機能の設定までお願いできるように依頼カードを準備して依頼する練習をした。
・撮影の準備ができたら移動して家族に見せたい校内の写真を撮影した。(写真上)
・撮影が終わると教室で「Skype」を開き、写真を選び気持ちを表出できる絵文字を添えて送信した。(写真下)
・返信に対して返事を送信してSNS上でやりとりができるように練習した。
・問いかけを音声メッセージで送ってもらうことで内容を理解して、返事を送れるようになった。
・絵文字にひらがなを表記したものを準備してやりとりの中で今後使えるように練習した。

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