大分県立高田高等学校1年

『徒然草』が現代まで残り続ける理由を考えよう

使用したICT機器

[機器]

[教師が使用したツール]
デジタルソフト学習支援ソフト
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト学習支援ソフト

学校・学年

高等学校
大分県立高田高等学校 1年

教科

国語

授業の内容

単元目標は、
【知識及び技能】古典の世界に親しむために、古典を読むために必要な文語のきまり、古典特有の表現などについて理解することができる。(2)ウ
【思考力、判断力、表現力】文章の構成や展開、表現の仕方、表現の特色について評価することができる。( B 読むこと ウ)
【学びに向かう力、人間性等】言葉がもつ価値への認識を深めるとともに、生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ、我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち、言葉を通して他者や社会に関わろうとする。
全5時間。
①『徒然草』序段、「ある人、弓射ることを習ふに」、「高名の木登り」について現代語訳をする。
②資料(「第百十段」や類似テーマの現代の文章)を読む。
③「徒然草が現代まで残り続ける理由」について資料と比較しながら、内容や構成について特徴や工夫を読み取るグループワーク。
④③の活動をふまえて、自らの「教訓」について文章を書き、相互評価する。

ICT活用のポイント
(工夫したところ、苦労したところ 、成果、課題)

○本文の現代語訳は、配布したプリントと同じものをGoodNotesに落とし、それを電子黒板に投影して書き込んでいく。
○グループ内・間で意見を共有する際に、MetaMoJi ClassRoomのグループ機能を利用した。グループの意見を1ページ目、2~4ページ目には他グループの意見を聞き取り、メモをするように指示をした。
以下の利点があると感じた。
・グループの意見を書いたページを電子黒板に投影できるので、全員に共有しやすい。(各生徒のタブレット端末でも見ることが可能)
・他グループで自分のグループの意見を共有するとき、タブレット端末を見せながら話ができ、聞く側も視覚と聴覚両方から情報を得られる。
・メモのページもグループ内で共有されることで、他グループの意見の聞き取り後、元のグループ内での共有がスムーズに行える。他のメンバーが同様の内容のメモを取る手間が省ける。
・生徒の活動中、教員のタブレット端末でグループの進捗を確認することができる。

実践を終えての感想

[成果]
・古文と現代の文章を比較することで、特に内容面について現代と古典の世界とのつながりを自ら発見できた。
・読者を意識した工夫や徒然草の特徴を踏まえた表現(身近な例を挙げる・主語を三人称にする・権威のある人の言葉を使う等)が見られた。
・他者の書いた文章を読むことで、戒めに合った例が挙がっていることが分かりやすさにつながることを実感できたり、自分の文章の内容や構成について客観的な振り返りができたりした。
[課題]
・複数テキストを統合して考えてほしい場面であったが、グループワークでは有効に活用されなかった。前時とのつながりや本時の目標の意識ができる場面設定やワークシートの工夫が必要。
・筆者の工夫として「内容」と「構成」面に着目してほしかったが、「構成」について気付かせる発問が準備不足だった。
・生徒同士で評価する際の観点が曖昧であった。相互評価の観点やルーブリックは明確で理解しやすいものを準備し、目線合わせを行う時間を取るべきであった。

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