大分県立日田支援学校小学部5年
自分の動きとスイッチとの因果関係を理解するための指導
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使用したICT機器
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[機器]
タブレット
[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト
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学校・学年
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特別支援学校
大分県立日田支援学校 5年
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教科
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自立活動
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障がいの状況
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・肢体不自由
・学習時は右を下にした側臥位姿勢。
・発声、口を動かす、表情の表出はある。
・眼球、指、首、腰は意図的に動かせるときもある。
・吸引が必要。
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子どもを取り巻く状況
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・前期は感染不安のため『ZOOM』によるオンライン授業を実施。後期から訪問での授業を再開。
・4年時に押すスイッチを使ってアラウンドベルを鳴らす活動をしている。
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子どもの困り(本人の困り)
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・声を出したり、指を動かしたりをすることはできるが、自分の行動によって何かが起こる、または変化すること(因果関係)はわかっていない。
・iPadの画面を見て、話を聞いたり2択から選択したりすることはできるが、自分がタッチしてiPadが反応する(選んだ音楽がすぐに流れ出すなど)という経験は少ない。
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解決の方策・手立て
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・iPadのアプリとおもちゃを使って、自分の声や動きで、何かが起こる、変化するという経験を積むことで、自分の行動でおもちゃが動く因果関係に気づくようにする。
・挨拶や歌で声がよく出るので、声に反応する『Mabeeeコントロール』を用いる。
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実践の様子
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電動(乾電池式)のシャボン玉おもちゃに Mabeee を用いた。まずは教師と一緒にスイッチを押してシャボン玉を出すことを行った後、声に反応してシャボン玉おもちゃのスイッチがONになり、シャボン玉が出るように設定した『Mabeeeコントロール』を使い、本児が声を出すことでシャボン玉が出るようにした。
・本児が声を出すとおもちゃは反応するが、声が小さかったり、声がすぐに途切れたりして、なかなかシャボン玉がふくらむまでにはならなかった。そこで、iPadを本児に近づけて声を拾いやすくしたり、本児の声が途切れた後に教師が声を出し続けたりして、実際にシャボン玉が出る状況を繰り返しつくった。すると、本児が長く声を出し続けるようになり、本児の声だけでシャボン玉が出るようになった。出てきたシャボン玉を本児も目で追う姿が見られた。
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