大分県立別府支援学校中学部

書字に時間がかかる生徒が学部集会ですばやく記録をとるための支援

使用したICT機器

[機器]
タブレット

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト

学校・学年

特別支援学校
大分県立別府支援学校

教科

特別活動

指導の形態

特別活動

詳細

・中学部では月に1回、最終月曜日に学部集会を行っており、生徒会が運営している。
・対象生徒は生徒会の書記を務めている。
・学部集会の中で「来月のめあて」を決めており、生徒たちが発表した意見を素早く記録することが書記には求められる。

子どもの困り

・手指機能に麻痺があり、文字を書くことはできるものの、時間がかかる。
・他の生徒よりも書字が遅いことを自覚しており、書くことに苦手意識がある。
・書く量が多くなると疲れやすく、負担に感じている。
・生徒から出てきた意見を記録する仕事に不安を感じている。

解決の方策・手立て

・iPadの音声入力機能を使って素早く記録をとれるようにする。
・「役割が果たせている」という達成感を味わうことができるようにすることで、自信がもてるようにする。

実践の様子

・最初は、生徒から出てきた意見を記録することに不安な様子が見られたが、keynoteを活用して音声入力で記録すればよいことを伝えると、安心する様子が見られた。
・音声入力機能の活用は日頃の学習で習得しており、学部集会でも遅延することなく記録をとることができた。
・入力が終わると、大型テレビに映して学部の生徒に見せ、「来月のめあて」を発表した。
・学部集会を終えて、無事に役割が果たせたことで、「ほっとした」と言う様子が見られた。
・「iPadを使うと負担なくできる」という有用感を感じている。
・どんな意見が出てくるかわからないため、毎月ドキドキしながら臨んでいるが、回数を重ねるたびに、不安が軽減されてきている様子が見られている。

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