大分県立日田支援学校高等部

自分の声で自分の気持ちを伝える指導

使用したICT機器

[機器]
タブレットカメラ

[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルコンテンツ

学校・学年

特別支援学校
大分県立日田支援学校

教科

教科全般

指導の形態

教科全般(発表場面)

障がいの状況

・知的障がい。
・親しい人とであれば口頭での会話ができる。
・自分に自信がなく、できていることでも否定することがある。
・初めてのことに不安を示すが、前向きな言葉かけを受けて教師と一緒に取り組む。

子どもを取り巻く状況

・これまでは、発表内容を事前に考え、教師に代読してもらう形で発表を行っていた。
・自分の声で発表がしたいができない。

子どもの困り(本人の困り)

・自分で気持ちを伝えたいが、人前に出ると人の視線が気になる。
・人前に出ると何もしゃべれない、と自信を失くしている。
・カメラを向けると、話すことが難しかったり、声が小さかったりする。

解決の方策・手立て

・動画撮影や録音など、声で発表する方法を教師と一緒に考え、生徒自身で決めるようにする。
・録音時は、本人が話しやすい環境(一人で、教師と一緒に、など)を整える。
・自信を持って取り組めるよう、教師は前向きな言葉かけを行う。

実践の様子

・どんな方法を試したいかを教師と一緒に考え、録音を選んだ。一人の方が声が出しやすいと申し出たため、一人の環境で録音することとした。
・授業の発表場面では、別室で一人で録音した音声をBluetoothでスピーカーと接続することで、自分の声で発表できた。委員会の動画発表や学習発表会では、録音した音声と自分が映っている動画を繋ぎ合わせて発表を行うことができた。
・クラスでの発表後に友だちから拍手してもらえたことや話しかけられたことで笑顔を見せ、「この方法の方がいい」と、様々な発表場面で行うことができた。回数を重ね動画の撮影にもなれ、発表の機会には自分から録音を申し出るようになった。
・以前は教員が音声と動画をつなげる編集を行っていたが、本人が編集をしたいとBGMなどもつけ、自分なりに工夫して行うことができた。

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