大分県立情報科学高等学校2年

衣生活の科学と文化「衣生活の課題を理解し、持続可能な衣生活について考える」

使用したICT機器

[機器]
タブレットプロジェクタ

[教師が使用したツール]
アンケートフォームデジタルコンテンツ
[生徒が使用したツール]
アンケートフォームデジタルコンテンツ

学校・学年

高等学校
大分県立情報科学高等学校 2年

教科

家庭・家庭総合

授業の内容

事前学習として「サスティナブルファッションについて」の動画を視聴させた(動画はTeamsにアップ)。さらに、動画に関する確認問題、生徒自身の衣生活の振り返り(アンケート)について、Formsから回答させた。
 導入において、動画の内容とアンケート結果確認を行い、クラスメイトの衣生活の現状と傾向を把握させた。ここで、本時のねらいである「衣生活に隠された課題を理解し、持続可能な衣生活について考える」を提示した。
 展開では、衣生活の背景にある課題について理解を深めるため、「知識構成型ジグソー法」を用いた協働学習に取り組んだ。衣生活と社会の関わりについての4つの資料をTeamsにアップし、エキスパート学習を実施。ジグソー学習で学びを共有し、「持続可能な衣生活を実現するため、取るべき行動」について協議させ、班の考えをOneNoteにまとめさせた。
 終末に、各班で作成したノートを共有させ、次時に具体的な取組についてまとめることを伝えた。

ICT活用のポイント
(工夫したところ、苦労したところ 、成果、課題)

日頃から学校全体で1人1台端末の活用を意識的に行っていることから、生徒達は大いに活用できている。Microsoft365を活用することで、資料のまとめから発表資料の作成まで、班のメンバーが同時に編集できるため、1単位時間の学びや思考の流れが確認でき、生徒の思考の深まりをリアルタイムで確認することができた。学習に関する直接の成果でないかもしれないが、全てが端末上で終始し、ペーパーレスとなったため、「学習プリントの紛失」や「荷物の軽減」にもつながった。これは生徒の学習に向けてのレディネスにかかる労力を軽減することとなったので、生徒にとっても、教師にとっても有り難いことである。
 苦労したところは、生徒全員が作業に入ると接続環境の不具合が起こり、共有が止まってしまうことである。ネット環境が改善することを願う。

実践を終えての感想

事前の動画視聴から、スムーズに授業に入ることができた。アンケート結果で生徒自身の衣生活の課題にも気付かせることができたため「家庭生活の改善」へつなげることができた。今回の授業を1人1台端末が普及していない状態で実施したら、到底1単位時間には収まらなかったと思う。授業の密度を高め、生徒同士の協議の時間を確保することが、端末の活用で可能となった。Onenote(共有ノート)で、発表資料を班で共同編集しながら作成することにより、短時間の作成時間であっても、資料の完成度が高まり、結果として協議の質も上がった。単元の当初「ファッションと環境」を結びつけて考える生徒は多くなかったが、単元の終末においては、サスティナブルファッションについての関心が高まった。
また、端末活用が、ペーパーレスとなることから、授業そのものがサスティナブルであると意識する生徒も出てきた。今後は学習内容に応じたアプリの活用等を考えていきたい。

コメント

コメントを投稿する