大分県立大分支援学校小学部
自分の意思を他者に伝えるための指導
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使用したICT機器
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[機器]
タブレット
[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
デジタルソフト
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学校・学年
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特別支援学校
大分県立大分支援学校
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教科
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自立活動
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指導の形態
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日常生活の指導
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障がいの状況
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・発語がなく、意思表示を指差し等で行う。
・朝の会の司会や係活動は、カードで行い、教師が代読している。
・思うようにならないと、不機嫌になり、泣いたり、物を投げたりする。
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子どもを取り巻く状況
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・周囲の環境に左右されやすく、泣いたり怒ったりしている児童がいると、不安定になることが多い。
・保護者は意思の疎通ができるようになりたいと思っている。
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子どもの困り(本人の困り)
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・自分の意思がうまく伝わらないことがありその場合泣いたり、怒ったりする。
・伝えたいことを一生懸命指差しやジェスチャーで伝えようとすることがある。
・一人でできることが多いが係の仕事などの代読を教師がするため、常に教師が近くにいる状態。
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解決の方策・手立て
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・Drop TalkをVOCA的なツールとして使い、朝の会の係活動などを通して他者に伝わりやすいということを知る。(1学期)
・給食など限られた場面で、意思を伝えられるようにする。(2学期)
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実践の様子
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・始めは、VOCA的な使用をしていたが、入力に時間がかかり、本児が不安定になることが多かったため、事前に教師と一緒に入力するようにした。(6月)
・教師がアプリを開いてiPadを手渡すと、自分で入力することができるようになった。(6月後半)
・朝の会の時も、iPadを持ち、一人で前に出て、今日の予定を発表できるようになった。(7月)
・家や学校で「ばなな」や「ごめん」など、少しずつ、発語が出てきた。(7月)
・朝の会、帰りの会の司会をiPadを使い、教師と一緒に行うようにした。(10月)
・ほぼ一人で朝の会、帰りの会の司会をするようになった。時折、教師が指差し等で支援することがある。(12月)
・明確な発語はまだ少ないが、4月当初に比べると、学習場面、生活場面で声を出すことが多くなっている。(1月)
※意思を伝える活動については、写真カードが使いやすかったので、トイレなどは写真カードを使い教師に伝えるようにし、伝えられるようになった。
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