大分県立日出支援学校中学部3年
1日のスケジュールに見通しを持ち、落ち着いて授業に取り組むための指導
-
使用したICT機器
-
[機器]
[教師が使用したツール]
[生徒が使用したツール]
-
学校・学年
-
特別支援学校
大分県立日出支援学校 3年
-
教科
-
日常生活の指導自立活動
-
障がいの状況
-
・初めての活動には、見通しが持てず参加を拒む。
・発表などの活動では、他の生徒の様子を見ながら自分のなかで理解できたものには取り組もうとする。
・発語なし。床に寝転ぶなどして自分の気持ちを伝えようとする。
-
子どもを取り巻く状況
-
・時計を読むことが難しく保護者の声かけを聞きながら朝の支度を行うため、始業時刻に間に合わず授業の途中から活動に参加する。
-
子どもの困り(本人の困り)
-
・1週間記載している日課表を見て1日の流れを把握することは難しい。
・見通しの持てない活動には不安から消極的になる。
-
解決の方策・手立て
-
・1日のおおまかなスケジュールを視覚的にわかりやすいよう提示する。
・活動が終わる度にチェックを行い、次の活動を確認できるようにする。
-
実践の様子
-
・「Keynote」で1日のスケジュールをイラストを使用し時系列に配列した表を作成。
・授業が終わる度に印をつけていく。
・初めは、注視することが難しかったが、繰り返し使用することで次の活動への見通しがもてるようになり、教師が動かすものを注視できるようなった。また、自分から操作しようとする様子もみられた。
・以前は着替えに多くの時間を要していたが、次の活動が分かると着替えの時間が大きく短縮された。
・他の授業でも、落ちついて取り組める時間が多くなった。
・授業の中で「きょうのよてい」で使用したイラストを「絵カードタイマー」でも使用することで授業内でも見通しを持ちながら最後まで取り組もうとすることができた。
・教師が説明を行いながらスケジュールの確認をおこなっているため、2学期からはDropTap等のVOCAアプリを活用して、音声を聞きながら一人でスケジュールを確認できるようにしていきたい。
コメント