大分県立中津支援学校高等部1年
学期の個人目標を考えて記入し発表する指導
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使用したICT機器
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[機器]
タブレットカメラ
[教師が使用したツール]
静止画 [生徒が使用したツール]
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学校・学年
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特別支援学校
大分県立中津支援学校 1年
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教科
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生活単元学習
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指導の形態
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生活単元学習
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詳細
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・自分の気持ちや意見を考えることは落ち着いていればできる。書く活動が伴うと苦手意識がでて、考える意欲も低下する。
・字を書くことが苦手。書くと、誤字、脱字が多い。消して書き直すことに抵抗があり、意欲が低下する。
・自分で記入した原稿を見て発表することに対しては消極的であるが、教師が書いた原稿や入力した文字の原稿を見て発表することは、自信を持ってできる様子がある。
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子どもの困り
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・書くことに対して苦手意識が強い。字の読みにくさや誤字脱字を気にする様子があり、意欲が低下する。
・一度意欲が低下すると、他の活動への意欲も低下する。
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解決の方策・手立て
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・できていること(考える、入力、発表)を大切に目標を考えられるようにする。
・iPadの操作には慣れている。iPadを使ってイラストを描くことが趣味で、このアプリを日常的に使用している。→①目標のワークシートを「カメラ」機能で撮影して、データ化し、必要であれば「写真」アプリでトリミング等して、このアプリで編集できるようにする。
・スマホをもっており、フリック入力に慣れている。→②入力は「フリック入力」にする。
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実践の様子
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・クラスで学期の個人目標を考える場面で、生徒自身から「ibisPaint」のアプリを使って考えたいと提案があり、使用することを決めた。
・自分でワークシートを「カメラ」機能を使って写真を取ってデータ化し、アプリに取り込んで作成した。「カメラ」で撮った写真で余白があるときは、自分で「写真」アプリ内でトリミングしてから使用した。
・フリック入力にすると、日頃から慣れているからか、考えたことをスラスラと入力する様子があった。
・使い慣れているアプリであるからか、意欲的に活動に取り組め、誤字等がないか自分から教師に相談し、スムーズに受け入れ、入力しなおす様子もあった。
・発表時は入力したデータを見ながら、自信を持って落ち着いて発表できた。
・現在は、進路相談ワークシート等、他の場面でも活用している。正しく入力した文章を見ながら、自信を持って書き写すこともできてきだした。本人が苦手としている「書く」指導とも連携しながら、本人が自信をもって活動できるよう、今後もこのツールの有効な利用方法を考える必要がある。
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