大分県立杵築高等学校2年
カルノーサイクルの熱効率
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使用したICT機器
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[機器]
タブレットプロジェクタ
[教師が使用したツール]
デジタルソフト [生徒が使用したツール]
デジタルソフト
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学校・学年
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高等学校
大分県立杵築高等学校 2年
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教科
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理科(物理)
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授業の内容
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熱効率の式とp-Vグラフの性質を利用して、熱機関の熱効率を求めるために必要な物理量を考え、熱効率を高めるために必要な条件を見いだすことを目標とし、タブレットを用いて段階的なヒントを示しながらカルノーサイクルの熱効率の大小について考えさせた。
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ICT活用のポイント
(工夫したところ、苦労したところ 、成果、課題) -
ICT活用のポイント
・teamsにNo.1~No.7までのヒントを投稿し、生徒が考えに詰まったときに各自で確認できるようにした。
・解説の際に、事前に作成した資料をプロジェクターで投影した。
・作成した資料をteamsで生徒と共有した。
・生徒の授業の振り返りにFormsを使用した。
個別にヒントを活用できるようにしたことで、すべての生徒で進度に合った内容で考えを促すことができ、机間巡視による見落としがなかった。振り返りにformsを活用したことで集計が手早くできた。資料をタブレットで見られるようにしたことで、カラーで分かりやすいものを示すことができた。
ICT活用における成果と課題
タブレットの活用に不慣れな時期であったが、自らでアイデアを出し授業に取り入れたことで活用への忌避感がなくなったことが一番良かった。多くのツールがあり、その中でどの場面に何を使えば良いか判断できず、最初の一歩を踏み出すことに躊躇していたが、まず使ってみないことには良し悪しが分からないことに気付けた。
大事なのは、使ってみて分かった長所や短所に合わせ、ICTの活用場面を考えていくことだろう。そのためにも、簡単なところからでも自分で考え使用してみることと、他の教員が活用している場面を見て研究することとを繰り返し、経験を積んでいくことが重要であると感じる。
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実践を終えての感想
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授業者の感想
個別にヒントを与えることができたのは、個別最適な学びに繋がるのではないかと感じた。今回は問題の設定が難しく、また、想定以上に生徒がヒントに頼らず頑張ったこともあり、展開としては思うようにいかないところもあった。個別のヒントと話し合いを一つの授業の中にまとめたが、今回の授業の内容では前者のみに絞ったほうが効果的であったと感じた。タブレットを活用した授業を作ろうと、アイデアを出してみたものの、それに引っ張られていた点があったことに授業をしてみて気付いた。ICTはあくまでツールであるから、それを中心に授業を組み立てるのではなく、組み立てた授業の中でICTのメリットを活かせる場面に使うことが重要だと感じた。
生徒の様子
思考が止まった時にヒントを見て、次のステップへ進んでいける生徒がいた。しかし、いつでも見られるヒントを与えることで、逆にヒントに頼らず自分の力で問題を解こうと頑張る生徒もおり、こちらの狙いとは違った形ではあるが熱心に取り組んでいる様子が見られた。授業後のアンケートでは、段階的なヒントはおおむね好評だった。
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